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9月に入り、ようやく重ね着を楽しめる季節がやってきました。
2008年秋冬はタータンブーム。
チェック柄をよくよく見かけます。
パターンonパターン、チェックonチェックの流れに乗り、
リバティonチェックの装いなんていかがでしょう。
ロッキャロン社は世界中の有名ブランドの生地を生産している
タータンチェックのとても有名な会社です。
工場内にあるカフェやショップも充実している。
そこでは見本帳とにらめっこ。
宝くじが当たれば…とかいいながら、
それぞれのチェックにはたくさんの思いがこもっています。
スコットランド・ネス湖の柄、Lochness.
深い湖のネイビーにネッシーがあらわれる
9.11復興を祈り作った柄、NewYorkCity.
プリンセスダイアナのメモリアルタータン。
ミナペルホネンのタータンもみせていただきました。
オリジナルのタータンも作れるので
エディンバラとの友好提携都市・京都らしいチェックを考案して欲しいものです。
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工場見学では、糸のアランさんが丁寧にジェスチャーつきで教えてくださいました。
騒音防止の耳栓つきです。
まずは、太い糸巻きのコーンを大きな鍋の中で何度も洗い、
乾燥させスリムにさせます。
粗いワイヤーのコーンに巻かれていて、
染色の時には外側・内側から染めつけていきます。
数千色のカラーごとに染め上げられた糸はそれぞれの棚にて
出番を待ちます。
オーダー表を見ながら縦糸をセイケイします。
手織り機の発想ですね。ここのは檻のような巨大なセイケイ台。
何十メートルもの縦糸を作り、横糸の組み合わせにより
何パターンかを織り上げます。
ガチャンガチャンと織り機がすごいスピードで。
途中で異常が現れた場合、機械の上についているランプが光り知らせます。
最後の工程は検品の部屋へ移ります。
ここでは熟練のマダム達が大きなルーペを首から提げて、
織り傷のチェック。
欠点が見つかれば、ほどいて手作業で修復します。
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ロキャロン社のあるセルカークへは
エディンバラ・バスターミナルより
X95番のバスに乗り、二時間ほどのどかな草原の中を
揺られます。(二人とも乗り物酔いはしないのでよかった。)
電車よりも身近に羊たちが見られるので、のんびり旅にはもってこい。
道路標識なんかも目に入り、こんなのどかな道ならば
国際免許でも取りたくなってしまいます。
お目当てのセルカークへ到着。
地図を頼りにFOREST ROADを探しうろうろ。
少し行くと草木に邪魔をされ、うっかりしてると見逃してしまいそうな看板を発見!どうやらこちらで合っている。
バス停からはどんどん坂を下っていく。蛇の道。
人が通るように抜け道があることを発見。
住宅の間を駆け下りる。どこのお庭も色とりどりのきれいなお花が。
坂を下りきったら、DUNSDALE ROADを左にまっすぐ進むと
次々に織物工場が現れる。バックの山には羊が点々と。
きっと近くにキレイな川も流れているのだろう。
バス停からは20分ほどで到着しました。
帰りのフォレストロードはひたすら上り坂!
セルカークはバス停周りのメインストリートは徒歩で10分もあれば散策できるような小さくてとても雰囲気のある町。
残念ながら1時間に数本しかないバスの為、町の観察は出来ず。とっても気になる手芸屋さんがあったのが気がかりです。
最初、エディンバラの観光局で工場への行き方を教えてもらいに行き、
ガラシールズという町から今のセルカークへ移動したとのこと。日本語のしゃべれるお姉さんに助けていただきました。
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