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ある程度の都市のデパートにはかつてはどこでも手芸材料売り場が必ずありました。
昔は、その売り場の方達に専門店を聞けば教えてくれたのですが、日本と同じようにどうやら世界中のデパートから手芸材料売り場が消えつつあります。
ジュネーブでも百貨店3ヶ所まわりましたが見つからず...(仏語、独語表示の為見つけられなかったかもしれませんが)
はたと思い、スイス一番のブックチェーン”ペイヨ”の本屋さんへ
お店の方にスイスの伝統手芸の本を探している旨を伝えると、
「マダム、どうぞお座りください」と読書コーナーに案内され、ふかふかゆったりソファ。それにしても「マダム」っていい言葉ですよね。子供から老いも若きもいろんな職業の方達みなさんが女性に対してマダムと呼びかける、若いお嬢さんはマドモワゼルだけど、たとえ若くてもマダムとよばれるのは光栄なことらしい。
見る見るうちに目の前に本が積まれる。
興味のあるものをお選びください。
なにやら現代アートからハイジに出てくる様な木細工、トールペイントetc
糸と針を使うものはまったくない。
糸と針ではありませんが、これはハサミを使います、とニコニコして出して下さったのが切り絵の本。
前のをさっと片付けて次に切り絵の本が積まれる。
「どうぞ、ごゆっくり」と自分はパソコンの前の仕事机に。
その中から2冊を選んだ。
市内のアンティーク屋さんや、そういえば小さいけど専門店も見かけた。小さな額でも数万円の値段がついていて、ちょっとびっくりしたけど、これは芸術なんだと思いました。
それにしても納得いかない私に女性店員を呼んでくださったので、編み物の本を取り(手芸コーナーには残念ながらパッチワークの本がなかった)しばらくジュネーブに滞在するので......ウソだけど。
これを編みたいけど、糸と針はどこに行けば手に入るか聞いてみた。
まぁ~大変なことに店中の女性店員の方?が集まってなにやらペチャクチャ、お1人の方が代表で「残念ながらお客様のお持ちの市内地図の外になりますが」と行き方をメモしてくれた。
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トラムに乗った時、隣の女性にジェスチャーと降りる場所を書いたメモを見せて、教えてくれるようにお願いする。
おもちゃのようなトラムの揺られること30分。ローヌ川を越えてだんだん建物が低くなります。
突然、女性が大慌て!近くにいた若い方が私に
「1つ駅を越してしまいました。次で降りて線路づたいに戻ればすぐに着きますよ」どこでもみなさん本当に親切です。
私もジュネーブに来てまったく緊張感がないので、かえって一駅分歩くのが楽しい。
そうやって着いた広場のある手芸やさん。本当に手芸やさんでした。ペイヨの店員さんの1人がきっとこの町からジュネーブ市内まで通っているのでしょうか...
写真を撮ることもOKでした。窓の向こうには芝生の公園が見えるゆったりとした空気が感じられる手芸屋さんです。記念にエーデルワイスのボタンを買いました。
このボタンはスイスメイド。でもやっぱり仏製、ドイツ、オランダ製がほとんど。
旧市街にある大学
最後の夜、パリから引きずってた「白アスパラが食べたい」が叶いました。私は海老の鬼殻焼き?ここにも白いライスが。
友達はうさぎの詰め物
お隣の4人連れの女性客、食後にティーを頼んだらウェイターさんが「紅茶or緑茶?」と聞きなおし3人が緑茶。
パリでもジュネーブでも緑茶と白いご飯が大流行?のようでした。
国際都市ジュネーブらしく、レストランの中は世界中の人達が...
店の前の敷石に世界の”ありがとう”が浮かび上がるようになっててとてもキレイ。
画像2の真ん中下は、フランスの雑貨屋さんなどで売っている乳歯を入れるケース
左下は、エールフランスで出てきたクッキー。モンサンミッシェルの有名クッキーらしい。
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○市内のインテリア雑貨のお店でスイスメイドのものをと言って出してもらった2点(これしかなかった)
○ウエルカムオーナメント(仏語で書いてあるらしい)とハサミ付き糸入れ。たぶん園芸に使うものでしょうけど、編み物にもいいアイデア。フックにかけられる
○毎日夕方コープをのぞいて写真をとりました
チョコレートの国でもあります。カートと共に上がり下がり出来るエスカレーターの間にもお買い得チョコの山。つい手がのびます
○精肉コーナーのハリネズミと豚の肉詰めパイ。お家でオーブンにいれるだけ
○右下とバックはジュネーブっぽいと感じた子供服屋さん
帰りの飛行機、キッチンブースの壁前。お隣は赤ちゃん連れのご家族、壁に赤ちゃん用の簡易ベットがさっと取り付けられました。初めてみました。
私がジュネーブの町を探検している間に、授業見学に行った友達の話。
日本から先生が来たというこうとで、子供達は宮崎アニメの質問攻め
最後にはもののけ姫、千と千尋の神隠しなど主題歌をせがまれて、彼女はスターになったそうです。
ペイヨの本屋さんの3Fもマンガコーナーが...スイスの手工芸コーナーの5倍ぐらいの棚にスラムダンク、コナンなどぎっしり、もちろんフランス版でした。
ジュネーブから帰って一ヵ月半
手芸に対して新しい発見はなかったけど、なんだか懐かしく優しい人達を思い出します。
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